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金の月銀の月
第3章 Mellowkiss
明け方近くに病院に父親が来た。
璃子は眠る母の横で心配そうにしていたが
父親が来ると、
「首筋に、キスマークついてるよ。あー、やだやだ。それになんか臭い…加齢臭じゃなくて…きつい香水かぁ。」
静かに父親に璃子は言った。
「な…何言ってるんだ。仕事だ、仕事。」
「休みじゃなかったの?会社の人が言ってたよ。」
「せ…接待だ。接待」
「女性の接待?ふ〜ん。。移り香がするような接待かぁ。最低!」
それきり璃子は雅之に口をきかなくなった。
病室を出る時に璃子は手を出し、雅之からタクシー代を貰い1人で家に向かった。
朝になり、璃子は学校に行く前に病院に寄った。
病院のホールで父親に会った。
すると父親は会社に行くと言っていた。
「愛人と逢引するには会社を休むけど、妻が病気でも会社は休まないんだね。本当、気持ち悪っ!最低。」
璃子は父親に嫌悪感たっぷりな物言いをし、
母親のいる緊急外来の奥に向かった。
美枝子は点滴のおかげで元気になっていた。
今日は検査を受けてから帰る事にした。
「りぃちゃん。ありがとうね。」
反抗期だが、優しさはあるんだと美枝子は嬉しく思った。
璃子は眠る母の横で心配そうにしていたが
父親が来ると、
「首筋に、キスマークついてるよ。あー、やだやだ。それになんか臭い…加齢臭じゃなくて…きつい香水かぁ。」
静かに父親に璃子は言った。
「な…何言ってるんだ。仕事だ、仕事。」
「休みじゃなかったの?会社の人が言ってたよ。」
「せ…接待だ。接待」
「女性の接待?ふ〜ん。。移り香がするような接待かぁ。最低!」
それきり璃子は雅之に口をきかなくなった。
病室を出る時に璃子は手を出し、雅之からタクシー代を貰い1人で家に向かった。
朝になり、璃子は学校に行く前に病院に寄った。
病院のホールで父親に会った。
すると父親は会社に行くと言っていた。
「愛人と逢引するには会社を休むけど、妻が病気でも会社は休まないんだね。本当、気持ち悪っ!最低。」
璃子は父親に嫌悪感たっぷりな物言いをし、
母親のいる緊急外来の奥に向かった。
美枝子は点滴のおかげで元気になっていた。
今日は検査を受けてから帰る事にした。
「りぃちゃん。ありがとうね。」
反抗期だが、優しさはあるんだと美枝子は嬉しく思った。