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金の月銀の月
第4章 sweet sorrow
海岸通りに入ると、一真は車をコンビニの駐車場に止め、屋根を開けた。

そして、後部座席からブランケットを取り
美枝子の膝に掛けた。

「あ…ありがとう。」
一真の気遣いにドキドキしていると

また、一真は美枝子に優しくキスをした。

「さあ、行こう!」

ギアを入れ、コンビニの駐車場から海岸通りを再び走らせた。


初秋の空気は気持ちよかった。
空気の涼しさと日差しの温かさがちょうど良く感じた。

一真は海に近い一軒の店舗に車を止めた。
休業中の札がついている。

可愛い小さな喫茶店だった。

美枝子を車から降ろし、喫茶店のドアの鍵を開けた。

「オヤジがこの店を買ったんだ。夏とたまの休日にしか営業してないんだ。人に任せて営業しているけど、たまに来てるんだ。」

そう言い店に入った。

アメリカンな感じで
サーフボードが飾ってあったりした。

そして、店の奥にある小さな階段から二階に上がった。

二階の部屋には大きな鉄のベッドがあり
赤いオレンジのソファがあった。

アメリカンポップな部屋だった。

壁には海の大きなポスターが飾られていた。

「社会人のときに、ここで暮らしていたんだ。」
一真が美枝子をソファに案内しながら言った。

美枝子は部屋を見渡していた。

横に広い窓からは海が見えた。

一真は部屋を見渡す美枝子にキスをし
「さあ、行こう!」

そう言い、美枝子の手を掴んだ。









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