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金の月銀の月
第4章 sweet sorrow
ドライブをしながら帰ることになった。

海辺の店のドアを一真は鍵をかけた。

そして車に乗り込み、軽くキスをしエンジンを掛けた。

青い空に青い海が気持ちよかった。
一真の手は美枝子の手を握っていた。

美枝子は楽しく一真と会話をしていたが
何故一真はあれ以上関係を進めないのか不思議に思った。
不思議に思う気持ちがだんだんと不安になっていた。

「美枝子…さん?どうかした?」
ちらっと美枝子を見ながら一真は言った。

「う…ううん。何もないわ。素敵な日ね。」

「美枝子さんと初デートの日だもんなー。いい日だよ。」

一真はギュッと美枝子の手を強く握り
鼻歌を歌いながら車を走らせた。


美枝子は、一真はどんな気持ちで自分と今こうしているのか、分からなかった。
自分は一真とどう付き合っていったらいいのか
ずっと考えていた。


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