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金の月銀の月
第5章 One and Only
二人はほんの数秒見つめ合っていただけだったが
二人の見つめ合う視線を見つめていた女性がいた。
「一真くん。」
一真と美枝子は声の方に視線を移すと
一真とあの時にキスをしていた女性かいた。
「遥…」
一真が言った。
そしてその女性に向った。
女性はチラリと美枝子を見ると
一真の腕に自分の手を置いた。
そして丁度空いたいつも美枝子が座る
カウンターの隅の席に座った。
「いつものを」
一真に笑顔で注文すると
カウンターの中にいる一真をずっと目で追っていた。
肩まで伸びたサラサラの髪に
少し焼けた張りのある肌
手足はスラリと伸び
まっすぐに一真を見つめている横顔は
とても綺麗だった。
「今日は午後から仕事はお休みしたの。だからずっと今日は一緒に居られるわ。」
周りにお客がいるのに
一真とは特別な関係だとアピールしているかのような言動だった。
荷物をまとめて一真の元に来なくて良かった…
美枝子はそんな事を思いながら、ティーカップを置いた。
自然に…
大人なんだから…
とびきりの笑顔を残し喫茶店を出た。
大きなため息をつき
締め付けられる胸の痛みを感じながら
足早に家に向かった。
二人の見つめ合う視線を見つめていた女性がいた。
「一真くん。」
一真と美枝子は声の方に視線を移すと
一真とあの時にキスをしていた女性かいた。
「遥…」
一真が言った。
そしてその女性に向った。
女性はチラリと美枝子を見ると
一真の腕に自分の手を置いた。
そして丁度空いたいつも美枝子が座る
カウンターの隅の席に座った。
「いつものを」
一真に笑顔で注文すると
カウンターの中にいる一真をずっと目で追っていた。
肩まで伸びたサラサラの髪に
少し焼けた張りのある肌
手足はスラリと伸び
まっすぐに一真を見つめている横顔は
とても綺麗だった。
「今日は午後から仕事はお休みしたの。だからずっと今日は一緒に居られるわ。」
周りにお客がいるのに
一真とは特別な関係だとアピールしているかのような言動だった。
荷物をまとめて一真の元に来なくて良かった…
美枝子はそんな事を思いながら、ティーカップを置いた。
自然に…
大人なんだから…
とびきりの笑顔を残し喫茶店を出た。
大きなため息をつき
締め付けられる胸の痛みを感じながら
足早に家に向かった。