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金の月銀の月
第5章 One and Only
明け方に寒さで美枝子は目を覚ました。
全裸だった。
繋がれた手首の縄は解かれていたが
脚に縛られた縄はそのままだった。
美枝子は上半身を起こすと膣が痛んだ。
硬く結ばれた縄を暗闇で解くのは大変だった。
「私、何してるんだろう……」
涙が溢れた。
カーテンの隙間から銀色の月が美枝子を照らしていた。
やっと縄を解くと美枝子はそのまま布団を被り
寝入っていた。
朝、気付くと既に雅之や璃子が出掛けた後だった。
美枝子は静まりかえった家を服も着ずにヨロヨロとリビングに降りた。
膣と股関節が痛み、壁伝いに歩きながら…
閉まったカーテンを開ける気力も無く……
そのまま浴室に行き、熱い湯を出しシャワーで浴びた。
風呂に入る体力も無く
このまま浴室に座り込んだら動けなくなりそうで
気力で身体を洗った。
身体を拭いていると、玄関のチャイムが鳴った。
タオルを身体に巻き、インターフォンで誰が来たかを確認すると、一真だった。
美枝子の鼓動が激しくなり、息が苦しくなった。
スマホからは一真からの電話が入っている。
美枝子は意を決し、インターフォンの受話器をあげた。
「はい?」
「み……美枝子さん、俺……。」
「ごめんなさい。体調が悪いの。だから出れないわ。」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です。だからどうか私を放っておいてください。」
そう言うと受話器を美枝子は置いた。
全裸だった。
繋がれた手首の縄は解かれていたが
脚に縛られた縄はそのままだった。
美枝子は上半身を起こすと膣が痛んだ。
硬く結ばれた縄を暗闇で解くのは大変だった。
「私、何してるんだろう……」
涙が溢れた。
カーテンの隙間から銀色の月が美枝子を照らしていた。
やっと縄を解くと美枝子はそのまま布団を被り
寝入っていた。
朝、気付くと既に雅之や璃子が出掛けた後だった。
美枝子は静まりかえった家を服も着ずにヨロヨロとリビングに降りた。
膣と股関節が痛み、壁伝いに歩きながら…
閉まったカーテンを開ける気力も無く……
そのまま浴室に行き、熱い湯を出しシャワーで浴びた。
風呂に入る体力も無く
このまま浴室に座り込んだら動けなくなりそうで
気力で身体を洗った。
身体を拭いていると、玄関のチャイムが鳴った。
タオルを身体に巻き、インターフォンで誰が来たかを確認すると、一真だった。
美枝子の鼓動が激しくなり、息が苦しくなった。
スマホからは一真からの電話が入っている。
美枝子は意を決し、インターフォンの受話器をあげた。
「はい?」
「み……美枝子さん、俺……。」
「ごめんなさい。体調が悪いの。だから出れないわ。」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です。だからどうか私を放っておいてください。」
そう言うと受話器を美枝子は置いた。