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びっちカノジョ 【1期目】
第9章 Scene.08
誰も居ないはずの森の奥。
岩から身を乗り出して繁みを見る。
思い出すのは、ムキムキマッチョの虎のような男。
駅弁ファックで啼かせてくれたあの男。
また、ああいう男が居たのかもしれない。
水浴びをしているアタシのエロボディを眺めていたのかもしれない。
小さく聞こえる物音にドキドキと鼓動が速まる。
太腿までを水に浸かり更に身を乗り出す。
物音の方から視線が離せない。
しかし、ガサガサという音は小さいまま。
人影など見えない。
近付いてるのか、遠離っているのかも不明。
それでも聞こえる物音。
「…一体…なに……」
思わず呟かずにはいられなかった。
凝視すること数分。
物音が止んだ。
鳥の囀りだけが聞こえる。
気のせいだったのかもしれない。
風で葉が揺れただけかもしれない。
それでも、何か引っ掛かる。
岩の影から川岸へと位置を変えた。
岩を背に、改めて見ても何も無い。
「やっぱ…思い過ご………ひゃっ!?」