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びっちカノジョ 【1期目】
第12章 Scene.11
「…どうだい? 少しは稼げただろ?」
「ま、まぁ…ね………」
おばさんのドヤ顔がムカつくけど何も言えない。
言った通り、少しは稼げてる。
あのムキムキスキンヘッドの男とヤってから、呼び込まなくてもボチボチお客はとれてた。
良くて日に二人とかだけど。
「お陰でアタシも小遣い増えて嬉しいよ」
「そりゃ……そうでしょうね………」
何たって、稼いだ半分以上持って行くんだし。
シーツのクリーニング代だショバ代だ、声が五月蝿いから迷惑料だと何だかんだ言って持って行かれる。
カラダを張ってるアタシのフトコロは、何時まで経っても冬から抜け出せない。
「あ、あのさぁ……もう少し…取り分をかん」
「あぁっと。ちょいとアンタ。客居ない時にさぁ」
話を遮って何を言うかと思えば、ニヤニヤした表情を向けてくる。
この表情。
何かヤバい気がする。
けど、フトコロ事情を考えたら、悩む余裕なんてありしゃしなかった。