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第13章 Scene.12

　
「ささっ。姐御、こちらですっ」

「姐御、足元お気を付け下さいっ」

「ほら、そっち足元石だらけだろっ。姐御が転んだらどうするんだっ」

「姐御、只今退けますんで、申し訳ないですが暫く待ってくだせぇっ」





　山賊達に姐御と呼ばれるようになりました。

「全く……。アタシを愉しませてくれるって言ってたのは何奴らだったかしらぁ………」

「あ、あれは………姐御が此処まで」

「なぁにぃ？　アタシが悪いとでもぉ？」

「ヒィッ!?　あ、アッシらが不甲斐ないせいですぅっ！」

　ホントはヤりすぎたアタシが悪いんだけど。

　でも、二日間ヤりまくっても一日寝込めば復活するとか、流石に山賊は体力ならあるっぽい。

「………ヤっちゃうわよ？」

「ヒィッ!?　そ、それはご勘弁をぉぉぉっ！」

　精力的にも回復してないみたいだけど、こうもあからさまに拒否られるのもショック。

　アタシを恐れる山賊達に周りを囲まれながら、道無き道を進んでいった。

「………って、何よ…これ………」