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びっちカノジョ 【1期目】
第3章 Scene.02
 
 視認できる距離まで近付いて落胆した。

 案の定、スルーされた。

 期待虚しく、視線も向けられず言葉も浴びせられず、あっさり擦れ違っていった。

「…あっちの人種か…」

 彷徨っていて分かった。

 このエロボディに反応するのは、今まで見てきた服装の人種。

 そして、あまり反応を見せないのが、一見変わった服装をした人種だった。

 布一枚を頭からすぽっと被り、腰の辺りで紐を括ったような服装の人。

 かと言えば、革のような胸当てやら肩当てを着けている人。

 フードで顔をすっぽり覆い隠した黒マントの人。

 コスプレのように、まるでゲームに出てくるような格好をした人種は反応が薄かった。

 それでも、こんなに露出度満点の女とは依然出会していない。

 もしかしたら、自分だけなのかもしれない。

 特別な存在。

 そう思うと優越感。

 当てもなく彷徨ってる足取りも軽くなってくる。
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