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びっちカノジョ 【1期目】
第15章 Scene.14
「おい…何だよこりゃ…」
「…ック……まさか…こんな事になってるとはな」
「ちょ、ちょっとおっ!? これ…アタシ…ヤバくなぁいっ!?」
「大丈夫…だろっ…っとぉっ。 ツルペタなんて誰もあい……んがっ!?」
「それ以上言ったら殴るわ…よっ」
「…な、殴ってから言うか…よっと」
「宿屋のおかみに感謝しねぇとだな」
「まさか…こういう展開になってるとは…ヒャッ!? 思わないわよっ」
「しっかし、ホントに居るんか…なっと」
「分からねぇけど…なっ」
シュウとアカネ、そしてリュウジの三人組。
会話を続けながらも、その手足は止まることが無かった。
男二人は襲い掛かってくる獣人たちをなぎ倒し、アカネはちょこちょこと逃げ回っている。
「リュウジさんが……ねぇ」
脇目でリュウジを見遣りながらも、シュウは勇者の格好に似つかわしい機敏な動きで獣人を倒していく。
「ホント……きゃっ!?………カタギじゃ無いとは薄々勘付いてたけど………」
時折セクハラ紛いの言葉を吐き出すシュウに制裁を加えながらも、素早く獣人たちの手から逃げ回るアカネ。
「取り敢えず、こっちの方に来てたのは確からしいからなっ。
…まぁ、此処がこんな事になってるとは思わなかったけどよ」
タバコを咥えたままのリュウジは、周囲を囲む獣人たちを悉く倒していた。