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第4章 灰色の兄弟

「アイス持って来てくれたん?」

額に浮かぶ汗と
その表情はご機嫌の上をいきそうだ

「溶けた」

「ほんまや!ベタベタやん!」

アイスを受け取ったイッキに手のひらを見せる

「手もベタベタやなぁ…」

「キレイキレイせい」

「……まじか?」

ぐいっと目の前に手のひらを
差し出すとイッキはゆっくり
僕の指に舌を這わせる
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