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第4章 灰色の兄弟

「仕事終わったら帰ります」

きっぱりと言い放つ割に
偉月同様
悲しみと切なさの色が浮かぶ

（素直になれない訳ね…）

まぁ
確かに好きになった人が
同性ってのは
少しは構えるが
好きになってしまったものは
仕方ない

挿し絵を受け取って
パラパラと眺める

（んー…悪くはないなぁ）

と思いつつ

「勉強不足ちゃう？」