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COLOR
第4章 灰色の兄弟
先輩の彼女とは
その後、何回か寝たけど
最初に感じた甘美な感情は
感じる事が出来なくて
飽きてしまった
イッキに無理矢理受けさせられた
高校に合格しようが
受かろうが
そんな僕の生活になんの変化もなく
朝がくれば
眠る
夜がくれば動く
ヤりたくなったらヤる
それがどんな女でも構わなかった
タバコのもやっとした煙が
頭の中に広がって
それが僕の『良心』や『常識』を
掠れさせてしまっているようだ
そんな事にも気付かないほど
僕は灰色に埋もれていた