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第4章 灰色の兄弟

村越恭一郎と出会ったのは
丁度、それくらいの時期
当時はクラブ通いが続いてて
つるむのも
学生はほとんどいなくなってた

クラブのバーで
覚えたての酒を楽しんでいる時
たまたま隣に座ってたのが村越だ

30代のおっさんが
一人で
ちょーー酔ってて
泥酔と言うのを初めて見て
気まぐれで声をかけた

「おっさん、酔いすぎやろ」

「酔わずにやってられるかっての!」

怒鳴るように泣くように
おっさんはこっちも見ずに
グラスを傾ける

「どないしたん?」
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