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第5章 虹色の先

突然の訪問者に
予期せぬ展開

だと言うのに
斗亜は別段驚いた様子もなく
俺だけが
深月の恋人が村越さんだと
言う事に心臓が止まるほど驚いた

展覧会に来たり
学校の卒業に来たり
ちょいちょい見かけていたらしい

不倫相手が男だってのは
多少驚いたと笑っていた

深月が何をどう考えて
動いていたのか知らないが
つまらなそうに部屋を出て行って
村越さんはすまなそうに
ついて行った

「なんやったんや…」

邪魔しに来ただけなんじゃないだろうか…