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第5章 虹色の先

「だから」

「しっ…」

人差し指を唇に充てる
カチカチと進む時は
流れるようにゆるやかに
そして静かにやる

斗亜の暖かい舌が
俺の指に絡む
日の差し込んでるはずの部屋が
切り取られたかのように
宇宙に浮かんで

無重力な世界に
2人が滑っていくような
感覚を得る

俺の手首をつかみ
指から爪…
爪から手首に
斗亜の舌が味覚を求めて動く
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