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第1章 濃紺を形成するもの

結局
部屋を出た彼女の声すら聞く事はなかった
逆に今まで何故
こんなに無関心でいられたのだろう

「イッキくーん、聞いとるんかワレ」

「あ、わり…なんやった?」

「なんやった?じゃないわアホ」

腕を組み
怒りを露にする弟は
俺を睨み付ける

「…ごめん」

「なんかあったやろ?」

見透かされてる
昔からの事だが
双子だからか深月は俺の事を良く知っている
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