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第2章 橙色の期待

「ぬ、脱ぐって…服？つか、今から描くん？」

「そうだけど…時間ない？」

「いや、時間はあるけど…」

全くもって
アーティストらしい
発言に凡人の俺は既に
心乱されている

と、言うか
水島斗亜の存在そのものが
俺の心を乱す

「…全部？」

『は？何を当たり前の事を…』と言わんばかりの顔に
謝りたくなりながら服を脱ぐ