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隠匿シリーズ☆番外編
第4章 女たちの反乱
「本当にそう思ってくれてるか?」
問い掛けは疑ってるのではなく、気持ちを確かめたいもので。アリエッタはそっと頷く。
「レオが妬いてくれるのは嬉しいわ。でも私はずっとレオだけよ」
「……俺もだ。俺にもアリエッタしかいないし、一生愛してる」
甘く囁かれ、幸せをひしひしと噛み締める。と、アリエッタは身体が浮く感覚にキョトンとした。
「というわけで」とレオは何事か呟き、寝室の方へと歩いていき、寝台にアリエッタを運んだ。
「な、なに?」
「なにってそりゃあ。喧嘩のあとは仲直りだろ」
「仲直りならもうしたわ!」
「夫婦の仲直りは身体を重ねると相場が決まってる」
「なっ!?」
どこの相場だというのか。アリエッタは聞いたこともない。だが聞いたところでどうにかなりそうにもないし、寝台上での主導権はアリエッタに握れない。
キスの嵐が降り、リネンの海に溺れ、アリエッタは少しだけ後悔する。
──やっぱりもうちょっと反省してもらったほうがよかったかも、と。
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