この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに
そのアリエッタの手にナキラは手を重ねる。
「アリエッタ様の不安なお気持ちはわかります。ですがレオ様も同じなんじゃないでしょうか?」
「そう……よね。逃げたりしてレオに悪いことしてしまったわ」
頼りなげにアリエッタは双眸を揺らす。ナキラはポンポンと手を軽く叩いた。
「なんにせよ今日はゆっくりお休みください。お二人には時間も必要でしょうから」
ナキラは諭すように話し、オイルランプの火を落とした。
ナキラに追い返されたレオは一人寝台で胡座をかいてふて腐れていた。
だがそうしていても何かが変わるわけでもなく。せめて気分でも変えようと、入浴することを思い立つ。
ドレスを脱ぎ去り泡立つ湯に浸かると、多少は苛立ちもおさまる。
そしてせっかくだからアリエッタの身体を磨いておこうかとスポンジを肌に這わせていたときだった。
乳房の頂の側面にスポンジの角が偶然掠め、びくりと身体が跳ねた。
一瞬、自分の身に何が起こったか解らなかったものの、そうか……と納得もする。
レオによってアリエッタの身体は快感に馴らされ、スポンジが掠めた程度でも敏感に反応してしまうのだ。
不意に悪戯心がレオに芽生えてしまった瞬間でもあった。
.