この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
隠匿シリーズ☆番外編
第6章 彼の忘れられない人は……?
「ん……、ふ……っ」
口腔を肉厚の舌が這いまわる。それもやはりぎこちなく、アリエッタのよく知る技巧とは程遠い。
だが熱い吐息に誘発されてなのか、絡まる舌がレオのものだからなのか、アリエッタの身体も熱を持ち出していた。
クチュクチュと水音を立てながら舌を絡ませていくうち、レオはどんどんとアリエッタの弱点を見つけ、弱い口蓋や頬の粘膜を責め立てはじめる。
「ん、ぁ……んんっ」
アリエッタの甘い喘ぎに、口づけは一層激しさを増し、ゾクゾクと肢体に愉悦が走る。
奔放に這い回る舌に翻弄され、頭の芯が痺れそうだ。
ぬるぬると擦り合わせ、時おり吐息ごと吸われ。そうして舌が引き抜かれると、銀色の糸が二人の唇をまだ繋いでいた。
レオも昂っているのか、アリエッタと同じくらい息が荒い。
陶然とレオを見上げていると、喉仏がコクリと上下した。
彼は上体を起こすとシャツを脱ぎ去る。露わになる肢体は初々しく未成熟だが、綺麗に筋肉がつき、やけに艶めかしい。
なんだか直視できず、眼を逸らすアリエッタをレオは抱き起す。
彼の長く綺麗な指がアリエッタのナイトドレスの紐にかかった。
.