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隠匿シリーズ☆番外編
第6章 彼の忘れられない人は……?







 アリエッタとレオは互いの身体を抱き締めあい、会話をするでもなく寝台で横たわる。


 あの後も幾度となく交わり、乱され、身体はひどく重いが、寄せ合う肌が心地よくて幸せな気分だ。


 不意にレオがアリエッタの額に口づける。


「初めてにしては上出来だったろ?」


 冗談めかして言うレオに、眠たくて重くなりつつある瞼を持ち上げ、困ったように笑いかける。


「もう……。変なこと聞かないで」


「まぁ、聞かなくても解るがな。あれだけ乱れてたんだから」


 自らの痴態を思い出し、アリエッタは頬を赤らめてレオの肩口に顔を埋める。


「バカ……」


 小声で精一杯の罵倒をしてみても、レオは愉快げに肩を揺らしている。


「なぁ、もう一回いいか」


「だ、だめ! あんなにしたのに!」


「だってキミはいつか元の世界に帰るんだろ? だったら今のうちに抱いておきたい」


 切なそうに眼を細められ、アリエッタは言葉に詰まる。どう足掻いても、レオには弱いのだ。


 無言を了承と受け取ったらしいレオは、アリエッタに覆いかぶさり、蜜と白濁で濡れそぼる下肢へと腕を伸ばしたのだった。






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