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隠匿シリーズ☆番外編
第6章 彼の忘れられない人は……?
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シャンデリアが煌々と照らすリビングで、レオは軽快に人差し指を立てる。
「──という夢なら見たぞ」
口角を上げ、得意げに言うが、セドリックとジョシュアは不満そうだ。
「誰も夢の話なんて聞いてないわよ!」
「そうですよ。白状なさったらどうですか」
「…………オ」
「煩い。覚えてないもんは白状しようがないだろ」
「嘘おっしゃい! 大体なんなのよ、その夢は」
「都合のいいことこの上ないですね」
「……オ」
「いいだろ、別に。そういうお前たちだって、どうせニーナやリンゼイに夢の中でもっとすごいことしてるだろ」
「……そりゃあ、ねぇ?」
「当然です。夢だろうと現実だろうと、彼女を抱いていいのは私だけです」
「レオってば!!」
「ん? どうした」
三人の会話……というよりも、レオの語る夢の話の時点から、彼の隣で顔を真っ赤にしていたアリエッタの叫びに、やっと反応を示してくれた彼を睨み上げる。
「どうしたじゃないわ! こ、こんな話をするなんてっ!」
顔だけでなく、全身を真っ赤に染め上げ、猛抗議する。
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