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隠匿シリーズ☆番外編
第6章 彼の忘れられない人は……?




 セドリックはニーナを、ジョシュアはリンゼイを抱え、退室していく。


 酔っているというわりに、その足取りはしっかりと、それでいてどこか軽やかだった。


 今晩はこの邸に泊まる彼ら。そのゲストルームで何が起こるかは想像に難くない。


「俺たちも寝るか」


 妖艶な雰囲気を纏うレオは口角を上げている。


 この後、アリエッタの身に起こるであろうことも想像でき、鼓動が大きく打ちつけだす。


 その甘い予感に反せず、寝室に入った途端アリエッタは寝台へと押し倒され、ドレスを剥がれ、そして──。




















 散々、指や舌で愛撫され、身体はトロトロに溶かされ。


 いざ挿入──の直前。レオは唐突にこと切れ、アリエッタに覆いかぶさり寝息を立て始めてしまった。


 官能を煽るだけ煽られ、熱を持て余し、無邪気に眠るレオの顔を暫く呆然と眺めていたアリエッタは


「もう……バカ!!」


 彼の寝顔に向かい、渾身の力で罵倒するほかなかった。









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