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隠匿シリーズ☆番外編
第7章 その代償は
真っ赤になって俯いていると、ジョシュアがクスリと笑う。
「では、よろしいですね」
「はい……。宜しくお願いします……」
申し訳ないと思いつつ、頼むしかなく。
その後、二、三日は首元を覆うデザインのドレスを纏い、二の腕まで覆う手袋を嵌めて過ごした。
そしてようやく消えかかってきたとき、ジョシュアがどうしても外せない仕事で遠方にまで出向くことになったのだ。
彼はしきりにリンゼイを心配していたが、仕事なのだからどうしようもない。
リンゼイは笑って彼を見送ったものの、翌日のドレスの着付けを一人で出来るか不安だった。
願わくばすべての痕が消えているように。
そう思いながら眠った翌朝。願いは届かず、まだ薄く残ってしまっていた。
「リンゼイ様、お着替えお手伝いします。本日のドレスはどれにいたしましょうか?」
事情を知らない侍女がにこやかにクローゼットを開け、そこに並ぶたくさんのドレスを端から端へと眼を向けている。
「えぇっ……と。あ、私……なんだか体調が優れなくて。今日は一日ベッドで過ごそうかしら」
「それはいけません! すぐ医師をお呼びします!」
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