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隠匿シリーズ☆番外編
第7章 その代償は
白い肢体に浮かぶ、薄く色づく縄目。それを眼にしたライラは、硬直して眼を瞬かせている。
ややあってから、彼女は口を開く。
「ぷ、ぷ、ぷ……プレイですか!? 縛りプレイですね!?」
「ライラ! 大きな声で言わないで……」
乳房を交差した腕で隠し、涙を浮かべてライラを咎める。だが彼女は興奮気味に問い詰めてくる。
「これ、リンゼイ様の趣味ですか!? それともジョシュアさんの!?」
「ライラったら! お願いだから早くドレス着せて」
やはりライラに頼んだのは間違いだったか。だが、他の侍女は噂好きで、外には洩れないにせよ、邸中の侍女がリンゼイの有り様を知るところとなってしまう危険がある。
ライラは噂を聞くのは小説のネタのため好むが、口が堅いのはリンゼイは知っていた。
だから彼女に頼んだわけであるが……。
「着せます! 着せますとも! その代り、詳しくお聞かせくださいよ」
「もう……からかわないで」
乳房を隠していた手は、今や顔を覆っている。恥ずかしくて、部屋から身投げしたい気分だ。
どうにかこうにかリンゼイは彼女を説き伏せ、ドレスを着せてもらった。
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