この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿シリーズ☆番外編
第8章 次期執事は誰の手に




「ディラン……ですか」


 やや間を置いて、レオの告げた名を反芻する。


「ああ。で、ジョシュアにはディランの教育を頼みたい」


「お待ちください。彼は……」


「解ってる。けどあいつはフットマンになってから随分と経つだろ。そろそろ執事見習いにくらいしてもいい頃だと思っていた矢先に、ジョシュアが任を離れることになったんだ。あいつしかいないだろ」


「私とてそれは重々承知しておりますが……本当に宜しいんですか」


「言うな。……ディランに問題があるのは俺だって知っている。だからとりあえずは執事候補、という扱いで教育してやってくれ」


 眉間に皺を寄せるレオは、その顔を肘をついて指を組んだ手に額を乗せて隠してしまう。


 ジョシュアは引き結んだ唇をそのままに、深く嘆息をした。


「……畏まりました。では早速本日より始めさせていただきます」


 ジョシュアはレオに向かって一揖して、部屋をあとにした。


 扉を閉め、その場で佇むジョシュアは宙を仰ぐ。その表情は彼らしからぬ気鬱さを滲ませている。


 だが一旦蒼い双眸を瞼に隠し、次に開いたときには普段の表情が読み取れない顔をしていた。






.
/273ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ