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隠匿シリーズ☆番外編
第9章 突然の招待





 そのハルを真っ直ぐ見据えていたレオは、不意に嘆息した。


「……解った。ただし俺も同行する」


「はぁ!? 餓鬼になにが出来るってんだよ?」


「子供の姿とて、我が国に起こったことに他国のお前だけ行かせるわけにいかないだろ」


「でしたら私も同行いたします。レオ様を危険な目に遭わせるわけにまいりませんから」


「だったら私も行くわ! レオが心配で、とてもじゃないけどじっとしていられないもの」


「ならあたしも行く! ハル兄はひとりでも大丈夫かもしれないけど、いつもハル兄には助けてもらってばっかりだし」


「しーちゃんが行くなら僕も! こんなプヨプヨの姿なんて、早くおさらばしたいもん」


「おい、お前ら……。だから餓鬼はすっこんでろって……」


「ハル」
「ハル様」
「ハル兄ぃ」


 ハルは行きたいとせがむ彼らに説得を試みようとするが、周囲に群がられ、服や手を引っ張られ、縋るような眼差しを送られる。


 ハルは宙を仰いで双眸を掌で覆い、敗北を感じる。


「解った! 解ったから引っ張るんじゃねぇ! あとその眼もやめろ!!」





 ──こうして急遽結成された「サバンナの帝王とお子様討伐隊」は西の森へと向かうことになった。





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