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隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに


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「ん……」


 朝陽が遮光カーテンの外に照らす時間。微睡みに揺蕩うアリエッタが身動ぎすると温かな腕に包まれていて、ほんの僅かしか動けない。


 毎朝、この幸福な感触に包まれて起きるのがアリエッタの日常だ。


 だが大きく息を吸い込んだときだった。


 アリエッタはパッと瞼を開けると、レオがアリエッタの蜂蜜色の髪を撫でて琥珀色の双眸を向けていた。


「起きたか」


「レオ……?」


「戻ったみたいだな」


 そうなのだ。目の前にいるのは紛れもなくレオで、包まれている自分はアリエッタだ。


「よかった……」


 吸い込んだ息を吐き出すように言えば、レオはおもむろにアリエッタを組み敷く。


「え? え?」


 見下ろすレオに困惑し、アリエッタは狼狽える。


「戻ったからには、自分の身体でアリエッタを抱きたい」


 にこりと爽やかに笑い、レオは不埒なことを言い出す。





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