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隠匿シリーズ☆番外編
第9章 突然の招待
「ふ……ふふふふふ……」
セレンの奇妙な笑いが玄関ホールに響く。
「こうなったら、赤ん坊の姿まで戻してやるわ! それで生意気な口を叩かない、私好みに育ててやるんだから!!」
シズに「おばちゃん」呼ばわりされたのが相当お冠だったらしく、セレンはとんでもないことを言い出した。
ハルは当然焦った。他の者たちはともかく、シズが赤ん坊にされでもしたら、犯罪者の気分にならず彼女と情を交わせるまでどれくらい待たなければならないのか。少なくとも法に触れない程度まで待てば、その頃に自分は男として彼女を満足させられないだろう。
咄嗟にハルの取った行動。それは彼の最大の武器にして、最終奥義。
杖を振り上げるセレンに詰め寄ると、その腕を引っ張り、シズを抱えていないほうの腕で彼女の頭を引き寄せ──ぶちかました。
「んんっ!?」
セレンの驚く声はハルの口の中へと吸い込まれる。それもそのはず。
ハルはセレンに濃厚な口づけをしているからだ。
唇を貪り、驚きに逃げ惑う舌を絡め取り、歯列をなぞっては舌を舐め。
「どうだ、大人もいいだろう」と言わんばかりの口づけに、セレンの膝はガクガクと震えていた。
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