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隠匿シリーズ☆番外編
第9章 突然の招待
「帰るって……今からか? せっかく来たんだし、もう少しゆっくりしていけばいいじゃないか。宴の席も用意してある」
「わりーな、レオ。俺も暇じゃねーんだ。ナツだって学校あるしな」
「学校はどうでもいいよ。それより元に戻ったしーちゃんにドレス着せて、それを脱がせる遊びしたいな」
ナツはシズに艶美な笑みを投げかける。笑みを受けたシズは顔を紅潮させて狼狽えながらも反論する。
「ナ、ナツ! 巻き込んだあたしが言うのはなんだけど、学校は大事! それにほら。あたし純日本人だし? ドレスは似合わないかなーって」
「そんなことないよ。しーちゃんは誰よりも可愛いから、どんな洋服でも似合うよ。それともこっちの玩具で遊ぶ? サクラが作った大人の玩具、しーちゃん気に入ってたでしょ? こっちにも色々あるらしいから、大人しーちゃんの下のお口が満足するものもあるかもよ」
レオとジョシュアが冷めた眼で、アリエッタは頭を沸騰させているのも構わずナツは暴走する。
ハルはナツの提案は面白そうだな、と便乗しようとしたが思い直し、ナツの肩に手を回して耳打ちした。
シズに聞こえないようにボソボソと話すと、ナツは頷いて乗ってきた。
「やっぱり学生の本分は学業だよね! すぐ帰らなきゃ! ほらしーちゃんも。早く帰ろ?」
「え? あ、うん。アリちゃん、みんな。今度はゆっくり遊びにくるね!」
シズが深く考えたり疑ったりしない奴でよかった、と兄弟揃ってほくそ笑んでいるのを、レオたちは顔を引き攣らせつつ見送った。
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