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隠匿シリーズ☆番外編
第9章 突然の招待
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「──で、結局どーなったんだ」
気が付いたらハルはレオの邸にいた。どうやら眠っていたらしく、最初に目覚めたハルが辺りを見渡すと、元の姿に戻ったシズやナツ、それにレオたちも床に倒れていた。
慌てて飛び起き、シズを抱え起こすとただ眠っているだけで。
それから皆が目覚めるのを待ち、意識が戻っても茫としていたが、レオとジョシュアだけは頭を振りながら一度城へ行ってくると言い、邸を出て行き。
戻ってきた彼らが言うには、国中の成人(但し30歳未満)にかけられた魔法はおそらく解かれているのでは、とのことだ。
調査はこれかららしいが、ハルはシズとナツさえ無事に戻れただけでよく、あまり興味を引かれずレオの話を聞き流した。
それから事の顛末をレオに訊かれたのだが、森に入ってからの記憶が彼らは曖昧らしい。
「さぁな。あの変な女がこの遊びに飽きたんじゃね?」
説明するのも面倒で、適当に誤魔化す。
「なーんか、衝撃的なもの見た気がするんだけどなぁ」
「気のせいだ、気のせい。とっとと帰るぞ」
シズが腕を組んで考え込んでいるのを強制終了させ腕を引く。
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