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隠匿シリーズ☆番外編
第2章 王子様の憂鬱



「お母さま……?」


「んー、それもいいんだけど……」


「……お、お母さん?」


「んー、もうひと声!」


「…………ま、ママ……?」


「きゃあっ! それ! それ採用!!」


「……さっきからなにやってるんですか」


 王城のバルコニーに据えられた透かし彫りのテーブルと椅子。


 そこには作ったばかりのお菓子の数々が並べられ、湯気の立つお茶を囲んでアリエッタと母が座っている。


 アリエッタは困ったような、気恥ずかしそうな様子で、母は少女のようにはしゃいでいる。


 そこへ政務を終え、アリエッタを迎えにきたレオは窓枠に身体を預け、腕組みをして眼を眇めて問う。


「あら、レオ。早かったわね」


 素っ気ない母の対応にレオはつい嘆息しそうになる。が、寸でで堪えた。


「それで? なにをなさってたんですか」


 レオは「お疲れ様」と労いの言葉をかけてくれるアリエッタの額にキスをして、彼女の横に腰かけた。





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