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隠匿シリーズ☆番外編
第2章 王子様の憂鬱



「あのね。ほら、アリエッタってばいつまでも私のこと王妃さまって呼ぶでしょ? 親子になったのにそれじゃあ他人行儀ってものじゃない。だから呼び方を決めてたの。ねー?」


 小首を傾げてアリエッタに同意を求める母。アリエッタは小声で「はい」と頬を染めて頷く。


「そうですか。ではもう決まったようですので、失礼させてもらいます」


 アリエッタを伴い、早々に立ち去ろうとすれば。


「ひとりで帰ってね。アリエッタはこれから私とオペラに行くから」


 それを聴き、レオの眉がひくりと跳ねる。


「オペラ? 行くと言ったのか?」


 極力不機嫌さを滲ませずにアリエッタに訊ねる。


「ええ……。いけなかった?」


「……いや、行っておいで。けどなるべく早く帰るんだぞ」


「それがその……」


「一緒に行くことになっているヘンリー伯爵のご夫人のお邸に泊まることになってるのよ。だから今日は帰れないわよ」


 アリエッタの言葉尻を引き継いだ母がにこやかに言う。


 レオは今度こそ深い溜め息を洩らした。






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