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第3章 純潔の女

「このガキャ…よくも子分を殺しやがったな！」

「…助かるさ…あんたの介護が一生涯必要になるがな」

直樹は警棒を地面に落とした。
拳銃を持つ男の警戒を僅かでも解くためだ。

「女を離してくれないか…そしたら俺を撃ち殺していい…」


「テメェ素人じゃねぇな…何者だ？」

「俺は見ての通り、外回りと称してブラブラする只のリーサラさ…」
※サラリーマン。

（銃口を逸らせれば…だが、ここでは兆弾する可能性がある…）


「リーサラが、そんな度胸あるかよ！」

リーサラ１人に暴力団組員と思われる男が３人がかりでやられては明日から仕事にならない。
メンツを大事にする、拳銃の男は躊躇せず発砲するだろう。