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after five
第1章 高慢な女
「…みんなに聞こえると不味いってこと?」
黙って頷く直樹に、恭子は仕方ないと、パソコンをスリープ状態に操作する。
「空いている会議室でいいかしら?」
流れるような手さばきを見ると、恭子はプライベートでも有能な女性だと思ってしまう。
だが、偉そうだ…見た目が美しいだけに惜しい…
「…いいえ、秘匿なので和室でお願いします」
秘匿とは秘密という意味で、直樹からは軍隊用語がたまに発せられる。
恭子のように付き合いの長い同僚であれば、直樹が話す軍隊用語ぐらいは解釈できる。
和室とは残業などで泊り込む社員の仮眠室とも言える部屋であった。
恭子の身長は160cmで、直樹の顎くらいの高さである。
そして女盛りの28歳…
高慢な性格でなければ、とっくに結婚していただろう。
「わかったわ、先に行っていて下さい」
恭子は広げたファイルを閉じて、デスクを片付けはじめた。
黙って頷く直樹に、恭子は仕方ないと、パソコンをスリープ状態に操作する。
「空いている会議室でいいかしら?」
流れるような手さばきを見ると、恭子はプライベートでも有能な女性だと思ってしまう。
だが、偉そうだ…見た目が美しいだけに惜しい…
「…いいえ、秘匿なので和室でお願いします」
秘匿とは秘密という意味で、直樹からは軍隊用語がたまに発せられる。
恭子のように付き合いの長い同僚であれば、直樹が話す軍隊用語ぐらいは解釈できる。
和室とは残業などで泊り込む社員の仮眠室とも言える部屋であった。
恭子の身長は160cmで、直樹の顎くらいの高さである。
そして女盛りの28歳…
高慢な性格でなければ、とっくに結婚していただろう。
「わかったわ、先に行っていて下さい」
恭子は広げたファイルを閉じて、デスクを片付けはじめた。