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秘密の香り
第6章 秘密の場所
美容院後に
あのカフェへ寄った
渇いた喉を潤したくて
アイスミルクティーをオーダーした
濃厚な味で
とても美味しい
買ったばかりの本を開き
静かに読書タイムを楽しむ
カラン…と店のドアが開く
ふと見上げると
圭吾さんだった…
目が合う
え…
どうして…
思考がついていかない
席を案内しようとした店員さんに
圭吾さんが何か話している
こっちへ来る…
「久しぶりだね、一緒にいいかな?」
嫌だなんて
言えない…
「はい…どうぞ…」
椅子に座り
オーダーする圭吾さん
アイスミルクティーと
ティラミス
同じだ…
「ごめん、迷惑だったかな…?」
「いや…そんな…迷惑だなんて」
手を握られたことを思い出す…
でも
どうしてですか?
なんて
聞けない
「この辺り、よく来るの?」
「いえ…たまに…この近くの美容院に…」
「そっか」
圭吾さんの笑顔
忘れかけていたのに…
それとも
封印していただけ?
ドキドキして
手が汗ばむ
「圭吾さんは…どうしてここに…?」
「ここのティラミス目当て、かな」
私も圭吾さんも
ここから電車で数駅の所に住んでいる
こういう偶然
珍しくないのかな…
お互いに何も話せないでいる
でも
嫌な沈黙じゃない
「もうお腹いっぱい?」
「え…」
「ここ、フレンチトーストもすごく美味しいんだ」
フレンチトースト…
「一緒に食べない?」
「あ、はい…」
圭吾さん
本当に甘いもの好きなんだなぁ…
可愛い…。
あのカフェへ寄った
渇いた喉を潤したくて
アイスミルクティーをオーダーした
濃厚な味で
とても美味しい
買ったばかりの本を開き
静かに読書タイムを楽しむ
カラン…と店のドアが開く
ふと見上げると
圭吾さんだった…
目が合う
え…
どうして…
思考がついていかない
席を案内しようとした店員さんに
圭吾さんが何か話している
こっちへ来る…
「久しぶりだね、一緒にいいかな?」
嫌だなんて
言えない…
「はい…どうぞ…」
椅子に座り
オーダーする圭吾さん
アイスミルクティーと
ティラミス
同じだ…
「ごめん、迷惑だったかな…?」
「いや…そんな…迷惑だなんて」
手を握られたことを思い出す…
でも
どうしてですか?
なんて
聞けない
「この辺り、よく来るの?」
「いえ…たまに…この近くの美容院に…」
「そっか」
圭吾さんの笑顔
忘れかけていたのに…
それとも
封印していただけ?
ドキドキして
手が汗ばむ
「圭吾さんは…どうしてここに…?」
「ここのティラミス目当て、かな」
私も圭吾さんも
ここから電車で数駅の所に住んでいる
こういう偶然
珍しくないのかな…
お互いに何も話せないでいる
でも
嫌な沈黙じゃない
「もうお腹いっぱい?」
「え…」
「ここ、フレンチトーストもすごく美味しいんだ」
フレンチトースト…
「一緒に食べない?」
「あ、はい…」
圭吾さん
本当に甘いもの好きなんだなぁ…
可愛い…。