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秘密の香り
第7章 秘密のふたり
お互い何も言葉を交わさず…
圭吾さんの降りる駅に着き
手をつないだまま…
ふたりで降りた
「ごめん…駅過ぎちゃったね」
悪くないのに
謝る圭吾さん
手が離れる
「車で送るよ」
「そんな…すみません…電車で大丈夫です…」
「いや、送らせて…」
ふたりきりになりたい…
熱くなった身体が
そう言った気がした
圭吾さんは私の手をとった
改札を出る
「すぐだから…」
マンションに着く
オートロックのエントランスを通る
「ごめん…車の鍵とってくるから…ここで待ってて…」
ロビーには
ソファが並んでいた
座って圭吾さんを待つ
やっぱり
ただ送るだけなのかな…
圭吾さんが戻り
駐車場へ行く
もう手は繋いでいない…
助手席のドアを開けてくれた
このまま
ただ帰るだけ…
そんなの嫌…
私は振り返り
体を圭吾さんのほうへ向けた
「あの…」
圭吾さんは
真っ直ぐこっちを見てくれた
「私…」
好きです、なんて
言える立場じゃないのは
分かっていた…
「桃香ちゃん…」
圭吾さんは
私の左手を撫でるよう
優しく握った
そして
その手は
私の肩を抱き
圭吾さんの顔が
そっと近付く…
チュ…
唇が重なる
そして
離れる…
強く抱きしめられた
私は圭吾さんの首に腕をまわし
抱きついた
車に
体を押し付けられて
圭吾さんの左手は私の頬に…
右手は腰に…
お互いの唇を
貪るような
激しいキス…
声が漏れた…。
圭吾さんの降りる駅に着き
手をつないだまま…
ふたりで降りた
「ごめん…駅過ぎちゃったね」
悪くないのに
謝る圭吾さん
手が離れる
「車で送るよ」
「そんな…すみません…電車で大丈夫です…」
「いや、送らせて…」
ふたりきりになりたい…
熱くなった身体が
そう言った気がした
圭吾さんは私の手をとった
改札を出る
「すぐだから…」
マンションに着く
オートロックのエントランスを通る
「ごめん…車の鍵とってくるから…ここで待ってて…」
ロビーには
ソファが並んでいた
座って圭吾さんを待つ
やっぱり
ただ送るだけなのかな…
圭吾さんが戻り
駐車場へ行く
もう手は繋いでいない…
助手席のドアを開けてくれた
このまま
ただ帰るだけ…
そんなの嫌…
私は振り返り
体を圭吾さんのほうへ向けた
「あの…」
圭吾さんは
真っ直ぐこっちを見てくれた
「私…」
好きです、なんて
言える立場じゃないのは
分かっていた…
「桃香ちゃん…」
圭吾さんは
私の左手を撫でるよう
優しく握った
そして
その手は
私の肩を抱き
圭吾さんの顔が
そっと近付く…
チュ…
唇が重なる
そして
離れる…
強く抱きしめられた
私は圭吾さんの首に腕をまわし
抱きついた
車に
体を押し付けられて
圭吾さんの左手は私の頬に…
右手は腰に…
お互いの唇を
貪るような
激しいキス…
声が漏れた…。