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透明な黒
第3章 共同生活



そのまま二人は先生にバレないよう
こっそりと下校した。



「んじゃ、」


二人の分かれ道。


烈の家はこの角を曲がった先すぐにある。


「おー。またな烈。
……女の子、大事にな!」


「るせーよ。」


ぶっきらぼうに手をふり烈は角を曲がっていく。



その後ろ姿をさみしそうに見つめる聖貴。


「……俺、やっぱり無理かも……。」





誰にも聞こえないような小さな声で
独り呟いた。











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