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あなたの面影
第7章 意外な敵
次の瞬間、怜香ちゃんが顔をあげた。
その目には侮蔑と怒りが滲み出ている。
「……あんた、地味な顔して結構やることがエグいね」
すべてを悟ったような顔で私を詰る。
それまでの煽るような声ではなく、心の底から私を嫌悪しているのが分かった。
「違う……違うの……」
私は震えてしまっていた。
何か深淵の穢いものを見せてしまったかのように怯えていた。
一仁さんの妹だからではなく、人として見られたくないものを覗かれた気持ちになっていた。
「何が違うのっ!! お兄ちゃんをこいつの代用品にしてるだけじゃない、あんたは!!」
安物のアルバムを投げつけられ、怒鳴られた。
「地味な奴だけど性格だけはまともなのかと思ったら……今までの金目当てのお兄ちゃんの彼女の方が何百倍もマシよっ!!」
彼女はまるで自分の尊厳を傷つけられたかのように怒り、身も声も震わせていた。
その目には侮蔑と怒りが滲み出ている。
「……あんた、地味な顔して結構やることがエグいね」
すべてを悟ったような顔で私を詰る。
それまでの煽るような声ではなく、心の底から私を嫌悪しているのが分かった。
「違う……違うの……」
私は震えてしまっていた。
何か深淵の穢いものを見せてしまったかのように怯えていた。
一仁さんの妹だからではなく、人として見られたくないものを覗かれた気持ちになっていた。
「何が違うのっ!! お兄ちゃんをこいつの代用品にしてるだけじゃない、あんたは!!」
安物のアルバムを投げつけられ、怒鳴られた。
「地味な奴だけど性格だけはまともなのかと思ったら……今までの金目当てのお兄ちゃんの彼女の方が何百倍もマシよっ!!」
彼女はまるで自分の尊厳を傷つけられたかのように怒り、身も声も震わせていた。