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あなたの面影
第9章 危険な罠
一仁さんは飛ぶようなワンステップでリュウジの前に動き、上半身をしならせるほど振りかぶって拳を振り抜いた。
いきなりの展開と一仁さんの無駄のない動きで坊主頭は動くことすら出来なかった。
拳は顔面を強打して振り抜かれていた。
「がはっ……」
口許から血と共に折れた歯が飛び散る。
「きゃあっ!?」
思わず私が悲鳴をあげて踞る。
「野郎っ……!!」
タケルは慌てて落としたナイフを拾おうと屈む。
しかし一仁さんは冷静だった。
床に転がるナイフを蹴り飛ばし、次にタケルのピアスだらけの両耳辺りを掴んだ。
そしてそのまま躊躇なく顔面に膝蹴りを撃ち込んだ。
ゴツッと鈍くて不気味な音がしたあと、タケルは顔を押さえて転げ回った。
鼻の骨が折れたのかものすごい量の血が吹き出していた。
いきなりの展開と一仁さんの無駄のない動きで坊主頭は動くことすら出来なかった。
拳は顔面を強打して振り抜かれていた。
「がはっ……」
口許から血と共に折れた歯が飛び散る。
「きゃあっ!?」
思わず私が悲鳴をあげて踞る。
「野郎っ……!!」
タケルは慌てて落としたナイフを拾おうと屈む。
しかし一仁さんは冷静だった。
床に転がるナイフを蹴り飛ばし、次にタケルのピアスだらけの両耳辺りを掴んだ。
そしてそのまま躊躇なく顔面に膝蹴りを撃ち込んだ。
ゴツッと鈍くて不気味な音がしたあと、タケルは顔を押さえて転げ回った。
鼻の骨が折れたのかものすごい量の血が吹き出していた。