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第13章 笑顔の別れ

色々ありすぎた私は全てを説明するには昼休みだけでは足りないと判断し、亜利沙を仕事帰りに誘った。

一仁さんと出会うきっかけを作ってくれた彼女には時おり一仁さんの話はしていたが、具体的な話はあまりしていなかったのでその辺りも含めて説明した。


「へぇ……聡志さん、帰ってきたんだ……」

私の長い話は彼女にとって突っ込みどころ満載だったんだろうけど、取り敢えず最初はやはりそのことを言ってきた。

「うん……生きててよかった。それが本音。もしかしたらって思ったこと、何回もあったから」
「けどまぁ……タイミング悪過ぎだよね」
「うん、まぁ……」

タイミングのせいにはしたくないけど、彼女の言う通りだから軽く頷く。

「で、全てを捨てて前向きに生きていくって訳ねー」

亜利沙は笑いながらグラスに残っていたカクテルを飲み干す。