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あなたの面影
第5章 願望
「てかごめんな。せっかく動物園来たのにこんなことに付き合わせちゃって」
「いいえ。こちらこそ……ありがとうございます。なんかまた動物園で素敵な思い出出来ました」
「そっか」
聡志と名執さんが同一人物なのではと疑って、確信を得るために動物園に連れ出した。
そんな自分の勘繰りが恥ずかしかった。
恐らく違う。
名執さんは似てるけど聡志とは、別人だ。
理由も証拠もないけれど、肌でそう感じていた。
「帰りますか……」
「え? もういいのか? まだ小動物のエリアとか見てないだろ?」
「いいえ。こちらこそ……ありがとうございます。なんかまた動物園で素敵な思い出出来ました」
「そっか」
聡志と名執さんが同一人物なのではと疑って、確信を得るために動物園に連れ出した。
そんな自分の勘繰りが恥ずかしかった。
恐らく違う。
名執さんは似てるけど聡志とは、別人だ。
理由も証拠もないけれど、肌でそう感じていた。
「帰りますか……」
「え? もういいのか? まだ小動物のエリアとか見てないだろ?」