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仔猫と狼
第2章 その一言が

その時に彼の言葉の意味を理解した…


ー愛は、案外近くに落ちているものだよ。




私には、両親がくれていた愛に気がついていなかっただけなのだ。



そう思うと、両親の私を心配する言葉と謝罪する言葉がすっと頭の中に入ってきた。


「ごめんなさい…ごめんなさぁい…うわぁあああああああん…。」
















私は、また大声で泣いてしまったのだ。


あの一言があったから、私は自分の気持ちに素直になれるようになった。



それでも、学校で長い間作ってしまっていた溝を埋めることは出来なくて…。


すこし大人になって、目をそらし誤魔化すことを覚えてしまった私は、二次元の世界に逃げた。


ヲタクになった私は、アニメから声優に興味をもち、あの時の彼の正体を知ることとなったのだ。






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