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仔猫と狼
第5章 謎のもやもや
私みたいな人間が嫉妬をするなんて…申し訳ないだけだ…。
「おい。」
「…え?」
目の前に大きな影ができ、私が尊敬してやまない声が頭に降ってきた。
驚いて思わず顔をあげてしまった。
鳥居さんの顔をみてしまい、先ほどの出来事を思い出してしまった。
「っ⁉︎」
顔が熱くなるのが分かり、再び下を向いた。
「…。」
「…。」
二人の間にしばらく沈黙が流れる。
気まずくなりなにか言おうと考えるが、以前頭はパニック状態でどうしようもできなかった。
そんな状態で先に口をひらいたのは鳥居さんだった。