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仔猫と狼
第5章 謎のもやもや
「さっき。迎えに来てくれたのに、すまなかったな。」
俺の口からでてきたのは、先ほどまで考えていた言い訳ではなく謝罪の言葉だった。
何を言っているんだ?
取り繕わないといけないのに、先ほどのことを認める発言をしている自分に驚いた。
「い…いえ…。その…。私こそ、彼女さんとの間にお邪魔してすみませんでした…!」
俺の言葉に彼女は、深々と頭を下げ謝罪をしてきた。
「いや、彼女じゃないから大丈夫だ。」
「は…?」
「あ…。」
素直すぎる彼女の姿に飲まれただけだ!
そう信じないと、理解できない失言だった。
「あ…、いや…。えっと…。」
「そ…そうですか。」
う、うなづかれた⁉︎
このまま勘違いされたままだと、彼女を落として声優にしたてあげることができなくなる。
やばい…!