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仔猫と狼
第5章 謎のもやもや
「どう考えても俺に落ち度がある。」
この女の前で演じていても、なぜかすぐ化けの皮が剥がれちまう。
なら、嘘のない言葉を上手いこと並べれば、剥がれない…
そう、俺は考え、猫を被るのをやめた。
まぁ、正直、きつい言葉を言うわ、セフレがいるわでほとんどかぶれてなかったけどな。
「そんな…!」
「いくら今時の子って言ったって、普通、真っ最中だったら驚くでしょ。そこで冷静な判断できるとか、ただのビッチだし。」
「それは…そうかもしれないですけど…。」
「だから、お前にそんな反応をさせるようなことをしてた俺が悪い。」
「でも…。」
「はいはい。着くよ。」
それでも食い下がろうとする彼女を制止し、スタジオの駐車場に車をいれた。