この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
仔猫と狼
第5章 謎のもやもや
「…悪いのは俺だ…。お前じゃない…。」
そう、鳥居さんは呟いた…。
「そ…そんな…、私がびっくりしないで鳥居さんの部屋の前で待っていれば、もっとスムーズに移動ができたはずです…。」
私は、声優見習い以下なのに…感謝をしていて、尊敬している鳥居さんに迷惑をかけて…その上、自分が悪いだなんて言わせてしまって…。
あまりに己が不甲斐なくて、虚しくなってくる…。
やっぱり私には、こんなことは無理なんじゃないだろうか…。
一日目がこれじゃあ、今後、鳥居さんや山田さんにどんな迷惑をかけてしまうかわからない…。
「確かにそうかもしれないが、今回に限っては、どう考えても俺に落ち度がある。それは、山田にも言われた。」
「そんな…!」