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仔猫と狼
第1章 隣の家に
山田さんは、笑顔で自分の家に戻っていった。


私は、そっと扉を閉め、リビングのソファに座った。



「…。」



座ってしばらくすると、頭が冷えて冷静になってきた。




「私…、何やってんだろう…。」



会えたとして、一体何ができると言うのだ。





御礼を言えたとして、大輔さんは覚えていないだろう。





もしかしたら、迷惑かもしれない…。






「はぁ…。バカだなぁ…。」





大輔さん…。





私は、沈むように眠りについた。



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