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非モテ連合国
第4章 犯罪者

「ふざけんな……!」
「あ?」
「その一時の感情で取り返しのつかないことになるんだぞ……! 殺人……いや未遂でも……お前の人生は崩壊……破綻だ!!」
男は歯ぎしりをして田中をなおも睨む。
「黙れ! 偽善者! なにも知らねぇくせに説教してんじゃねぇぞクソが!!」
男は感情を高ぶらせながら吠える。
「女なんざクソだ! 俺が何度告白してきたか分かるか!? 50! 50以上だ! なのにその1度も奴らは受け入れてくれなかった! 顔がキモいからと拒否しやがるんだ! ふざけんな! なんだよそれ! 性格とかなら分かるが、整形というリスクを負わなきゃダメなところを否定とか、死ねって言ってるようなもんだろ! そんな金ねぇわ!!」
男の怒りは収まらない。
更にがなり立てる。
「それで今年でいない歴39だ! とっくに魔法使いになってらぁ! あと1年で40! 四十路じゃねぇか!」
田中は同情しかけたが、言い放つ。
「だから他人の幸せを奪うのか?」
「……っ!」
「ましてや関係のないカップルを」
「だ、黙れ!」
「彼らも彼らなりに努力し、悩み、苦しんだ末に恋人を勝ち取った。たとえそいつが俺やお前より優れていたとしても、それなりの努力をしたんだろう。なら、それを壊すのはやめてやれ……奪うな! 勝つことによって得た……幸福ってやつを……!」
「あ?」
「その一時の感情で取り返しのつかないことになるんだぞ……! 殺人……いや未遂でも……お前の人生は崩壊……破綻だ!!」
男は歯ぎしりをして田中をなおも睨む。
「黙れ! 偽善者! なにも知らねぇくせに説教してんじゃねぇぞクソが!!」
男は感情を高ぶらせながら吠える。
「女なんざクソだ! 俺が何度告白してきたか分かるか!? 50! 50以上だ! なのにその1度も奴らは受け入れてくれなかった! 顔がキモいからと拒否しやがるんだ! ふざけんな! なんだよそれ! 性格とかなら分かるが、整形というリスクを負わなきゃダメなところを否定とか、死ねって言ってるようなもんだろ! そんな金ねぇわ!!」
男の怒りは収まらない。
更にがなり立てる。
「それで今年でいない歴39だ! とっくに魔法使いになってらぁ! あと1年で40! 四十路じゃねぇか!」
田中は同情しかけたが、言い放つ。
「だから他人の幸せを奪うのか?」
「……っ!」
「ましてや関係のないカップルを」
「だ、黙れ!」
「彼らも彼らなりに努力し、悩み、苦しんだ末に恋人を勝ち取った。たとえそいつが俺やお前より優れていたとしても、それなりの努力をしたんだろう。なら、それを壊すのはやめてやれ……奪うな! 勝つことによって得た……幸福ってやつを……!」

